086パパのけもの道

086(おはる)パパです。今年から野生動物に集中した撮影記録となります。

昼間に撮れないキツネの秘密〜妻からの素朴な疑問に答える〜

キツネ



今日は、観察活動を終えた後、妻から興味深い質問を受けました。
「どうしてネットで見るキツネの写真って、明るい昼間に撮れているものが多いのに、この辺りでは昼間に撮れないの?」というものです。

確かに、ネット上では明るい昼間にくつろいでいるキツネの写真がたくさん見られます。

一方で、私が観察しているこの地域のキツネたちは、昼間に姿を見せることはめったにありません。この違いについて、少し掘り下げてお話しします。

 

 


ネット上に多いのは「キタキツネ」

まず、ネットでよく見かけるキツネの写真の多くは「キタキツネ」と呼ばれる種類です。キタキツネは北海道に生息しており、その環境の特性上、人の手が加えられていることが少なくありません。

特に観光地などでは餌付けが行われていることがあり、人への警戒心が薄い個体が多く見られます。

そのため、昼間でもリラックスした姿を見せやすく、比較的撮影しやすいと言えます。

観光客や地元の方々がこうした写真を撮り、ネットに公開しているので、明るい昼間の写真が目立つのでしょう。

 


私が観察しているのは「ホンドキツネ」

一方で、私が張り込んでいるこの地域のキツネは、「ホンドキツネ」という種類です。

ホンドキツネは、本州をはじめとする日本の広範囲に生息していますが、キタキツネに比べると警戒心が強い傾向にあります。

特に、野生のキツネは夜行性であることが多く、日没後から夜明け前に活動することが一般的です。

昼間は隠れた場所で休んでいることが多いため、観察や撮影は難易度が高いのです。

さらに、人の手がほとんど加わっていない環境では、人の気配を感じるだけで遠ざかってしまうこともあります。

この地域のホンドキツネも、非常に用心深く、その姿をカメラに収めるには相当な忍耐と工夫が必要です。

 

 


 

ここまでが妻からの質問に答えた内容の一部です。

次回は、さらにホンドキツネの生態や昼間に見られるチャンスを増やす方法について考察をお届けしたいと思います。

お楽しみに!

 

キツネ

 

 

 

参考にしている書籍紹介〜

塚田英晴さんの野生動物学者が教えるキツネのせかいと言う書籍です。

キツネに興味をお持ちの方はとても面白くおすすめの一冊です。